ペットのお墓にも、さまざまな種類があります。自宅の庭や手元供養だけでなく、ペット専用の霊園や、人とペットが一緒に入れるお墓もあります。家族同然のペットを供養する手段と、費用相場をチェックしましょう。
ペットのお墓にはどんな種類がある?
ペットのお墓にかかる費用は、埋葬の方法によって変わってきます。まずはペット供養の種類と特徴を紹介します。
個別のお墓
人間のお墓と同じく、飼い主が霊園の一区画を借りて、ペット用のお墓を建てる方法です。墓石の形や色を選べ、好きな文字を彫刻できるといったメリットがあります。
多頭飼いしている人は、飼っていたペットを同じお墓に埋葬でき、お参りも一度に済ませられます。ただし初期費用は高額になりやすく、定期的に管理費も発生する点に注意しましょう。
合祀墓・共同墓地
合同供養墓(合祀墓)や共同墓地とは、他のペットと一緒に埋葬する方法のことです。個別墓地に比べて費用を抑えられ、管理費用や手間もほぼかかりません。
一人ぼっちではないため、ペットも寂しい思いをせずに済むでしょう。とはいえ、一度埋葬すると、遺骨を取り戻すことはできません。
気持ちの整理がつくかどうか心配な人は前もって分骨しておき、アクセサリーに加工するなど、いつでも亡きペットに会える対策を講じるのがおすすめです。
樹木葬
墓石の代わりに「樹木」を墓標とする樹木葬は、自然にかえしてあげられるイメージがあり、ペットの埋葬にふさわしいと感じる人も多いでしょう。
区画毎に木を植えるタイプや、大きな1本の木をシンボルとして、周囲に埋葬個別スペースを設けるタイプなどがあります。墓石を建てるよりも費用はかかりませんし、合祀されないのでお参りに行きたい人も安心です。
ただ、樹木葬にも心配な点はあります。気候や管理の関係で木が枯れてしまったり、台風や地震で遺骨が流されてしまったりする可能性も。自然を重んずるあまりアクセスが悪く、足が遠のいてしまうこともあるので、しっかりと現地を確認しましょう。
納骨堂
納骨堂は、屋内のお墓のようなもので、ロッカーや棚などに遺骨を納めます。ペット用の納骨堂はあまりありませんが、ペット霊園やペット火葬場には併設されているケースが多いでしょう。
火葬場の場合は一定期間、無料で利用できることもあります。人間用の納骨堂に一緒に納骨できるかどうかは、ケースバイケースです。
自宅で供養
長年一緒に暮らした愛犬や愛猫と、離れたくない人も多いでしょう。ペットの遺骨は飼い主が庭などに埋葬しても問題ないため、自宅で供養する方法もアリです。
持ち家で、それなりの広さの庭があるなら、そこに埋めて墓標を置いたり草花を植えたりして、お参りできるようにするとよいでしょう。ただし適当に埋めてはいけません。下記の点に注意し、トラブルのないようにしましょう。
- できるだけ火葬してから埋葬する
- 近所の家や、通行人から見えにくい場所に建てる
- 水はけがよく、水たまりができにくい場所を選ぶ
- 引越しや自宅売却等の可能性がある場合は避ける
賃貸住宅やマンションでは、プランターに遺骨を埋葬する方法もあります。ただ大型犬などは難しいため、これまでに紹介したような、他の方法が無難です。
小さなペットの遺骨や、分骨したときは、骨壺等に納めて室内で供養してもよいかもしれません。
室内に置けるペット向けの墓石もあるので、検討してみましょう。
ペットのお墓の費用相場
続いてペットのお墓を用意する際の費用相場を見ていきましょう。人と一緒に埋葬する際の目安も簡単に紹介します。
個別墓
霊園の区画に個別に墓を建てる場合、墓石代や埋葬料等の初期費用の目安は以下の通りです。
- ペット専用:10万~30万円
- 人と同じ墓に入る:70万円~
なお、ペット1匹のみなら、管理費が別途かかるだけですが、人と一緒に埋葬するタイプや、多頭飼育ですべて同じ墓に埋葬したい人は、都度埋葬料や墓石への彫刻料などがかかります。
費用は区画の広さや立地条件、墓石の種類によっても変わるため、詳細は霊園に問合せて、不明点のないようにしましょう。
合祀墓・共同墓
共同墓地の場合、埋葬料と永代供養料併せて数千円から3万円ほどが目安です。人の遺骨と合祀することはないため、一緒に埋葬されるのは他のペットのみとなります。
樹木葬
樹木葬は個別の墓よりやや費用は安めで、ペット専用合同埋葬で1万~2万円程度、個別埋葬で3万~5万円程度が目安です。
人と一緒に埋葬する場合は、30万~100万円程となります。ただし交通アクセスや管理体制によって、費用にも幅があります。
都市部では樹木葬のイメージとほど遠い、狭い墓地なども多いようなので必ず現地を見て決めるようにしましょう。
納骨堂
ペット専用納骨堂はほぼ年間契約となっており、1年で1万~5万円が費用の目安です。
納骨堂にも、棚・扉付きロッカー・仏壇タイプ・自動搬送式などさまざまな種類があり、もちろん設備が豪華だったり、駅からのアクセスが良かったりすると高くなります。
人と一緒に入れる納骨堂は、契約時に初期費用数十万円+年間の管理料金がかかります。
海洋散骨や手元供養
近年人気が高まっている海洋散骨も、ペットバージョンがあります。地域やペットの種類・大きさで異なりますが、1体数万円で散骨の委託が可能です。
散骨に同伴したいときは、人数や日程により費用が増減するので業者に問い合わせましょう。手元で供養する場合、火葬費用と遺骨埋葬用アイテム購入費、墓石の購入費などがかかります。
火葬費用は小型なら2万円前後、大型なら5万円前後と考えてよいでしょう。
ペットのお墓選びの注意点
最後にペットのお墓や納骨堂を契約する際に、注意したいポイントを紹介します。
必ず下見する
近年のペットブームにより、犬や猫用の霊園は増えています。既存の霊園の中にも、ペット用区画を設置したり、人と一緒に埋葬できるようにしたりするケースが目立つようになっているので、霊園探しにはそこまで苦労しないでしょう。
とはいえ、中には怪しい業者がいることも否定できません。特に新規参入したペット専門霊園や納骨堂は、管理がおざなりで残念な思いをすることも。
人のお墓と同様、どのような場所に埋葬するにせよ、一度は現地を見に行きスタッフの対応と管理体制をチェックするのが基本です。
他の家族や親族に配慮する
ペットに対する愛情は同じでも、埋葬となると家族間で意見が食い違うケースもあります。家族同然とはいえ動物なので、高い費用を払ってまでお墓を用意するべきなのかと、反対する人もいるでしょう。
また人と一緒に埋葬する場合、飼い主が一緒にお墓に入りたいと思っても、皆がそうだとは限りません。後でトラブルに発展する可能性もあるため、同じ墓に入る予定の家族や、お参りに来る親族の意向は必ず確認するようにしましょう。
犬や猫のお墓の費用を押さえて悔いのない供養を
ペットの供養方法は多様化しており、受け皿も大きくなっています。まずはインターネットで、近くの霊園や専門業者を探してみるとよいでしょう。たくさんの時間を一緒に過ごしてくれたかわいいペットに報いるためにも、それぞれに合う方法を選び、悔いのない供養をしていただけると幸いです。










