時代の変化と共に、墓地に対する考え方も進化しています。そんな中、注目を集めているのがサブスクタイプのお墓です。メリットやデメリットを交えながら、人気のサブスクリプション型墓地サービスをご紹介します。
墓 サブスクの概要
従来のお墓の形にとらわれない、新たな選択肢として登場したのがお墓のサブスクです。サービスの特徴と、向いている人を紹介します。
墓 サブスクとはどんなもの
お墓のサブスクとは、月額料金や年額料金を支払い、一定期間お墓を利用できるサービスを指します。契約期間が終わったら、永代供養してもらえるのが基本です。
従来の一括購入型のお墓とは異なり、初期費用を大幅に削減できるうえに、維持管理や撤去の費用・手間も軽減されます。
契約期間が決まっているため、先祖代々のお墓として利用するわけにはいきませんが、もともとお墓を持っていない人や、お墓を継ぐ人がいない人にとっては、検討する価値が大いにあるといえるでしょう。
墓 サブスクが向いている人
お墓のサブスクは、自分のお墓がない人にも、既に継ぐ墓がある人にもおすすめです。
【お墓を持っていない人】
- 将来自分のお墓を建てたいが、継ぐ人がいない
- 引越しが多く、将来の定住先がどこになるかわからない
- お墓が高過ぎて経済的に無理
【継ぐお墓がある人】
- 実家のお墓が遠くてお参りが負担
- 墓じまいや分骨を考えている
- 自分のお墓はいらないと思っている
昔は家の近くにお墓があり、お盆や彼岸に一族揃ってお墓参りに行く光景も普通に見られました。
しかし近年はライフスタイルが多様化し、家族構成や仕事の状況も千差万別です。なかなかお墓参りに行けず、維持管理が負担になってしまうケースも少なくありません。
そんなお墓を、新たに購入する勇気が出ない人も多いでしょう。お墓のサブスクは、そのような時代のニーズにぴったりはまるサービスといえます。
墓 サブスクのメリット・デメリット
お墓のサブスクにも、一般的なお墓と同様メリット・デメリットがあります。それぞれ具体的に見ていきましょう。
墓 サブスクのメリット
お墓サブスクの最大のメリットは、一般的なお墓を契約するときに比べて費用が安く済む点にあります。お墓を建てる場合、墓石の購入費や土地の使用料などで100万円以上かかるのが普通です。
お墓を建てた後は、もちろん年間の管理費も発生しますし、墓じまいや墓地の引越しの際には、墓石撤去費用や離檀料などが必要です。
サブスクなら初期費用が数十万程度で済み、毎月数千円を一定期間払うだけなので、お墓の予算が少ない人でも無理なく利用できるでしょう。
その他のメリットは以下の通りです。
- 契約期間終了後は永代供養となり、継承者がいなくても安心
- 転居したときの改葬が簡単
- 撤去費用が不要
- 宗教や宗派に関係なく利用できることがほとんど
転居時の改葬とは、同じサブスクサービスを実施している霊園間で、遺骨を転送できるという意味です。通常、お墓の移転は多額の費用がかかりますが、サブスクなら引越し先の近くの霊園に遺骨を送ってもらうだけで、移転が完了します。
墓 サブスクのデメリット
サブスク型のお墓では、長期間にわたって支払いを続ける必要があるため、最終的な総費用が高くなる可能性があります。
契約内容によっては、解約時に違約金が発生することも考えられるので、契約の際には細かな条項に注意が必要です。
また、墓石のデザインを選んだり、広々とした墓地を占有したりはできません。従来のようなお墓を建てたいと考えている家族や親族がいる場合、反対される可能性もあるため、しっかりと話し合いましょう。
今後増える可能性はあるものの、選択できる霊園がまだ少ないのも、デメリットの一つです。
墓 サブスクの費用と選び方
墓サブスクの魅力は、その手軽さと経済的負担の軽減にあります。しかし、どのようにして自分に合ったサブスクを選べばよいのでしょうか。平均的な費用と、賢い選び方を解説します。
墓サブスクの平均的な費用
墓サブスクの費用は業者やプランによって異なりますが、初期費用が40万円前後、月額費用が4,000円前後で設定されていることが多いようです。
月額4,000円とした場合、年間にかかる費用は4万8,000円なので、契約期間が13年だとすると62万4,000円となります。これに初期費用約40万円をプラスすると、トータルで100万円程度と考えて良いでしょう。
一方、一般的なお墓を建てる場合、公営墓地を除けば初期費用だけで100万円を軽く超えます。さらに管理費が毎年かかることや、撤去費用もばかにならないことを考えると、サブスクは遺族の経済的な負担を大きく減らしてくれることが分かります。
墓 サブスクを選ぶ際の注意点
墓サブスクを選ぶ際には、サービス提供業者の信頼性や契約内容の透明性に注目しましょう。
契約期間や解約条件、追加で発生する費用など、総コストを把握した上で冷静な判断が重要です。また、自身のライフスタイルや将来の計画を踏まえたサービス選びが求められます。
樹木葬や海洋散骨、手元供養など、埋葬方法も多様化しているので、比較しながら慎重に決めることをおすすめします。
おすすめの墓サブスク
現在おすすめの墓サブスクをピックアップしました。それぞれの特徴とサービス内容を見ていきましょう。
偲墓(しぼ)
三重県津市にあるお寺が始めたサブスクです。「偲墓」と呼ばれるミニ墓石を購入すると、毎月一定の金額のみで、日々の供養や年忌法要、永代供養をしてもらえます。
墓石の表面には戒名などの文字を刻めるうえに、骨壺を納めて境内の専用祭壇に設置されます。このため普通のお墓と同じ感覚でお参りすることが可能です。
利用期間に制限はなく、自由に設定できるのもポイントです。三回忌や七回忌までなど、法要のタイミングに合わせても、定住する地を決めるまでの間で設定してもよいでしょう。
引越すときは偲墓の寺院も移転でき、高額な費用もかかりません。
★初期費用:385,000円(税込)
★月額費用:3,300円(税込)
のうこつぼ
「のうこつぼ」は、お墓と納骨堂の中間のようなスタイルの、マンションタイプの墓石です。一基あたり平均20の「部屋」があり、空きがあればすぐに利用できます。
1室につき4~5名分の遺骨が入るので、本格的なお墓を建てるには予算が足りない人でも、気軽に利用できるでしょう。
墓石がないため初期費用が安く、月額料金も3,980円とリーズナブル。宗派の縛りもなく、友人やペットと一緒に入ることも可能です。
お墓のサブスクで費用を抑えつつ本格的な供養を
新しい形のお墓によって、より多くの人が心に寄り添う供養を実現できる時代が到来しています。立派なお墓も素晴らしいものですが、大切なのは供養する側の気持ちです。費用面での負担を減らしながらも、しっかりとした供養を行いたいというニーズに、お墓のサブスクが応えてくれるでしょう。








