離婚すると、それまで夫婦で所有・管理していたお墓はどうなるのでしょうか?子どもがいる場合、継いでもらうかどうかも考えなくてはなりません。離婚とお墓に関する重要なポイントをまとめます。
離婚によって生じる墓の疑問
日本のお墓は基本的に「家」単位で建てられています。夫婦どちらかが実家の墓を継ぐことになっていたり、夫婦で新しい墓を用意したりする場合、配偶者も子どもも、亡くなったらその墓に入るという前提です。
では離婚した夫婦の墓は、どうなるのでしょうか?
財産分与できる?
お墓は「祭祀財産」として扱われ、通常の財産とは異なる法律的な位置づけがあります。先祖代々のお墓は、相続財産として分割されることはありません。これは、祭祀財産が金銭的価値に変換できず、分割もできないためです。
したがって、夫婦どちらかがお墓の継承者であっても、離婚時にお墓を財産分与の対象とすることはできません。
夫婦で新しく購入した墓も同様です。墓地や墓石を使わなくなったからといって、中古物件として売り出すこともできず、手放す際は更地にして返却するなどかえって費用がかかります。
実家の墓に入れる?
結婚した人が、離婚後実家のお墓に入ることは法律上問題ありません。誰がどのお墓に入るかを制限する規定は存在しないため、実家のお墓に入ることができます。
ただし実家のお墓に入るには、以下のような準備が必要です。
- 納骨の可否を確認する: 実家のお墓の管理者に、納骨が可能かどうかを確認します。
- 親族との話し合い: 親族に自分の意向を伝え、理解を得ることが大切です。特に、他の親族との関係性を考慮し、トラブルを避けるためのコミュニケーションが必要です。
- 墓地の管理規則を確認する: 墓地によっては、納骨できる人の範囲や条件が異なるため、事前に規則を確認しましょう。
子どものお墓はどうなるの?
離婚後の親のどちらかの墓に入るか、またはどのようにお墓を管理するかは、子どもにとっても重要な選択肢です。法律的には、子どもは父親側でも母親側でも、好きな方のお墓に入れます。
ただし近年は樹木葬や納骨堂など、個人あるいは夫婦単位で契約し、子孫は入れない墓も多くあります。どのような形態であれ、お墓を所有しているなら、子どもに詳細を伝えて判断をゆだねるとよいでしょう。
離婚後の墓の管理について
お墓を所有している人は、離婚前にその墓をどう管理するのか決めなくてはなりません。管理者にならない側も、自分の死後について考える必要があるでしょう。
誰が管理するのか決める
先祖代々のお墓を受け継いだ場合は、夫婦のうち受け継いだ方が管理者となるのが一般的です。夫婦で新しく墓を購入した場合は、どちらが墓を管理するのか話し合って決めましょう。
いずれのケースでも、子どもがいるなら本人も交えて話し合うべきです。2人以上いる場合、将来的にどの子が管理するのかまで決めておくと、後のトラブルを防げるでしょう。
継承者がいない場合は墓じまいを検討する
お墓を所有しているけれど、どちらも管理したくない、あるいは受け継いでくれる子どもがいない場合は、早めに墓じまいするのも一つの方法です。
先述の通りお墓はマンションや土地と異なり、売買できません。所有している限り、霊園に管理費を払う必要があります。放置すれば雑草が生え墓石も汚れて、みすぼらしくなる一方です。
管理費の滞納が起きたり、墓が荒れて景観が悪くなったりすると、霊園や周囲の墓の持ち主に多大な迷惑をかけることになるでしょう。離婚を機に墓じまいすれば、後々お墓のことでもめる心配もなく、霊園も助かるでしょう。
もちろん墓じまいにはそれなりの費用がかかりますし、離婚のゴタゴタでそれどころではない夫婦も多いはずです。急ぐ必要はありませんので、いつ・どうやって実施するか、目安だけでも決めておくとよいでしょう。
自分の入る墓や納骨堂を探す
離婚によって自分の入れるお墓がなくなった人、そもそもまだ墓を買っていない人は、将来自分が入る場所を探しましょう。
こちらも急ぐ必要はないものの、人生何があるか分かりません。特に高齢で一人暮らしの場合は、信頼できる人に後を託せるようにしておくと安心です。
最近は伝統的なお墓以外にも、納骨堂・樹木葬・散骨・サブスクなど、さまざまな選択肢があります。ほとんどが永代供養付きですので、後継者の心配もありません。
離婚後の墓のことを相談できる業者
離婚後、お墓をどう管理するのか、子どもはどうすればよいのかについては、人それぞれです。自分達にとって、もっともよい方法は何かをじっくり検討する必要があるでしょう。離婚後のお墓を考える際の、参考となる業者を紹介します。
さまざまなスタイルが選べる ライフドット
Life.(ライフドット)では、好みの条件を入力するだけで、墓地の資料をまとめて請求できます。一般的な墓地から納骨堂、樹木葬完備の霊園まで、さまざまなスタイルを指定できるので、比較も楽々です。
さらに石材店から電話で直接アドバイスがもらえ、予算や不明点について相談できます。
お墓を探したいけれど、自分で探して資料を取り寄せるのは面倒な人や、しつこい勧誘が心配な人にぴったりなサービスです。
利用はもちろん無料です。
墓じまいのプロ ミキワ
墓じまいには、墓石の解体や遺骨の永代供養が含まれ、通常は20万~50万円程度の費用がかかります。また寺院墓地の場合、離壇料として高額なお布施を要求されるといったトラブルも報告されています。
墓石撤去や整地作業など、個人で手配するのは難しい項目もあるため、自分たちですべてやるよりも、専門業者に依頼する方が、時間やコスト、精神的負担を抑えられるでしょう。
墓じまい代行サービス「ミキワ」なら、全国統一価格で、安心して任せられます。費用には菩提寺との交渉や行政手続きも含まれており、離婚して1人になった人や、親の墓を継いだものの、重荷になっている子どもでも相談しやすいでしょう。
離婚によるお墓の放置は避けよう
お墓の管理は、離婚後の家庭において重要な問題です。お墓は財産分与の対象外であり、売却してお金を分ければいいというわけにはいきません。管理者が決まらないままお墓が放置されると、管理費の支払いが滞り、最終的には無縁仏として扱われる可能性があります。
これを避けるためには、定期的な管理や供養を行うこと、墓じまいについて子どもを含め関係者と話し合うことなどが推奨されます。1人になった後の、自分の埋葬先も決めておきたいところです。
お墓の特徴や決まり事などを理解して、お互いに納得できる結論を出しましょう。













